ホーム » 新着情報 » 春を待ち望む「一本マンダ」

春を待ち望む「一本マンダ」

七時雨山の裾野に広がる広大な牧野は、起伏に沿って拓かれているため、牧場管理人や牛馬の持ち主が目的地を見失う場合が頻繁にあったらしい。
そこで、昔から地元ではメルクマールとして、小高い見通しの良い場所に生えているマンダの木(しなの木)を、「一本マンダ」と称して切らずに残し大木に育ててきた。そこは目印の効果とともに、夏は牛馬や人間の休憩地として貴重な空間となっていた。
七時雨山南麓の八幡平市営牧野内に、推定樹齢100年、樹高約20m、樹巾約20mに及ぶ、平成の「一本マンダ」がある。
ipponnmannda
4月なかば、残雪の中に春を待ち望む一本マンダが凛として聳えていた。

隣のナンブアカマツと比べてもその枝ぶりは見事だ。

ipponnmannda

根元に寄ると、マンダの精「まんだおやじ」が出てきて登ってこい!と誘われそうだ。

 



このページを印刷する このページを印刷する