佐比内山の神
市を特徴づける生業に山仕事が挙げられます。先人たちは春木、木地引き、炭焼き、マタギなど、古くから山の恵みに感謝しながら営んできました。市内には、たくさんの山神社が祭られ山の神も安置されています。この田山地区佐比内の山の神像は、総高104㎝の一木造で桂材です。髪を烏帽子状に逆立て、憤怒の表情を表した明王像で、手に斧を持ち岩座に立ち裸形の上半身に左肩から条帛と腰裳を付けた様子は、仏像から神像へと移行過程を示す珍しい男神像です。荒ぶる神をかたどることで、自然に対する恐れ敬う山びとの祈りが伝わります。
名称
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佐比内山の神
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よみ
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さひないやまのかみ
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分類
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仏像等
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所在地
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佐比内74番地(山神社)
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指定状況
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市指定文化財(民俗)
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