土沢の浄屋
浄屋とは、「講」といわれる信仰的な行事や寄り合いで集まる建物のことを言います。以前は、ほとんどの集落にあったようですが今ではその多くの仕事が失われました。最大の年中行事は、岩手山の「お山かけ」で女人禁制の男性だけが行う行事です。出発する1週間前から女性の入らない風呂で身を清め、白装束を着て浄屋にこもります。水垢離、精進潔斎して祈祷拝詞を唱えてでかけます。登山中は、「お山繁昌、同者も繁昌、南無阿弥陀仏」と唱え、家内安全、五穀豊穣を祈り参詣し、帰ってからは再び浄屋に入り最後の禊をして解散しました。このときまで浄屋の火は絶やしません。白装束は、死んだときに着るものとして、大切に保管しました。
名称
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土沢の浄屋
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よみ
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つちざわのじょうや
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分類
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生活文化
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所在地
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西根寺田土沢地区内
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指定状況
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市指定文化財(民俗)
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