荒屋一里塚
荒屋一里塚は、荒屋新町の街から隠れるように木漏れ日の中にあります。山の斜面に鹿角街道が通っていたことから地形を巧みに利用して、左右の塚の大きさが違い、両塚間の道幅も他の一里塚よりも狭く築かれています。江戸後期につくられたもので一対がほぼ現状のまま保存されています。万延元年(1860 年)の盛岡南部候巡察の頃は、新町の家屋は49 軒とあり、また他の紀行文には、商人、酒屋、旅籠(はたご)、馬継所(うまつぎどころ)が軒を連ね、名物は南部塗物膳椀箱類(漆器)、木地細工、葛粉(くずこな)、紫根(しこん)、芋(いも)、椎茸(しいたけ)と記述され、当時から一條の町をなしていたことが分かります。
名称
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荒屋一里塚
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よみ
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あらやいちりづか
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分類
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鹿角街道
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所在地
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清水154番地2
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指定状況
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市指定文化財(史跡)
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年代(区分)
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江戸後期
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