天狗森の夏氷山風穴
夏でも氷が見られるところからこの名がつきました。 ここには峰から流紋岩の細かい柱状節理の岩塊が崩れ落ちて堆積した崖錘がある。 崖錘は延長約50m、下部の幅約25mで、ほぼ扇状に広がり、10数個の風穴があります。 この崖錘をつくる岩塊の層には、奥深く通じる隙間があって冷気がこの隙間を通って下がるため冬の氷が夏まで残ります。 結氷が完全に溶けるのは9月に入ってからといいます。 風穴地帯は、冷気が漂い気温も低いのでエゾヒョウタンボク・コマガタケスグリ・ナンブソウ・エゾメシダなど風穴植物とよばれる特殊な植物が見られます。 風穴としては規模が小さいですが、地質学上、植物分布上価値が高く貴重です。
名称
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天狗森の夏氷山風穴
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よみ
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てんぐもりのなつごおりやまふうけつ
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所在地
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天狗森国有林
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指定状況
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県指定文化財(天然記念物)
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