焼走り熔岩流
享保4年(1719)1月、岩手山の北東山腹、標高凡そ1,180m付近で起きた火山活動で流出した熔岩流で、長さ約4km、幅は下方ほど広く末端部で1.5kmの扇状地のような形をしています。噴出以来、270余年経ていますが、熔岩塊の重なり合う熔岩の上には、若干の地衣・蘚苔類以外には高等植物の侵入はほとんど見られません。 表面は、流動の途中冷却してところどころで停滞したため、波紋のようなしわがみられます。 それが虎の斑紋のように見えるので「虎形」の別名があります。 噴出時期が明らかで、噴出後現在まで樹木の生育を見ず、全貌を留めているのは稀であり、わが国の代表的な熔岩流として学術的に極めて貴重です。
名称
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焼走り熔岩流
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よみ
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やきはしりようがんりゅう
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指定状況
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国指定特別天然記念物
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年代(年)
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1719
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